“is PV3D dead?”
10月末にAdobe MAX 2010が開催されました。
多くの発表の中でも目玉だったのはFlashPlayerのGPU対応と、それによるパワフルな3D映像の公開。
単純に凄い3Dが作れるという話だけではなく、今までのFlashが軽量化されるかもということで、Flashの未来に期待を寄せるのが8割、グラフィックボード環境の違いについてクライアントに説明しなければならないであろうことが頭痛いのが2割という感じで聞いていました。
ところが、Flash3DライブラリPapervision3Dのコミュニティでは別のささやきがあったようで。
曰く「Papervision3Dは死んだのか?」と。
Papervision3D(以下PV3D)といえば、Flashの3Dライブラリで、公開が非常に早かったことと、あっさりしたAPIでFlashの3D表現の先駆者を担ってきたライブラリ。
実際僕も使っていて、DotWarのUIがくるっと回るあたりとかはこのライブラリのおかげ。
日本語で最も使われていて、解説書・解説サイトも多く、Flashクリエイターさんによるソースつきデモがコミュニティをオシャレに盛り上げていました。
でも、Adobe MAX 2010で公開されたデモと、対応ライブラリの中にはPV3Dの名前は無かったんです・・・。
実はこのPV3D、今年の初めからどうも情報公開が鈍くなり、公式サイトに至っては7月からBlogも更新されていないんですよねぇ。
話によればメインの技術者が抜けてしまったとか。
とはいえ、既に完成されたAPIとクリエイターから公開され続けるノウハウで、ライブラリ自体の更新がなくても、未だ愛され続けていたわけです。
言うなれば、既に死んでいたが、ユーザーの愛で生き続けていたようなもので。
それが、GPU対応という大きな改変を要求された時に、対応できる力が無かったのではないかというのが、大方の見解。
もちろんそれでもPV3Dを愛する人はいるだろうし、実際GPU対応したってグラフィックボードに頼ってちゃ不安すぎるということでCPUでの3Dライブラリ需要は残り続けるので、これからもPV3Dは有用です。
そうは言ってもFlashで第一線を張るなら、ハッタリだけでも最新技術には手を出しておかなければならないですよね。
で問題になるのは、じゃあPV3Dじゃなくてどのライブラリを勉強したらいいのよ?ってこと。
他のライブラリに手を出すとなるとAway3D、Away3D Lite、Alternativa3Dが選択肢に上がります。
こういうライブラリで、どんな特殊な機能があるか?というのは実務ではあまり意味が無いことに同意してもらえると思います。
重要なのは、速度と、クオリティと、欠点ですよね。
速度に関して言えば細かい差異はあるものの、結局最も重い描画処理をFlashPlayerに頼ってるわけで、微妙な処理の違いは更新されて変化してしまうので、アルゴリズム的に最速か、最速でないかの2種類。
クオリティも色々と設定項目はあるけど、これはZバッファとZソートという大きな違いを除けば、テクスチャとかはあまり関係なくなってくるかと。
詳しく検証したければ、こことか、ここが詳しいです。
というわけで、この記事では欠点を重視して、紹介を行います。
全体的に予想や伝聞が含まれているので、ご注意下さい。
まずは比較のためにPV3Dから紹介。知らない人もいるかもしれないしね。
このライブラリはとにかく軽くて、解説書が出揃っているので使いやすい、ライセンスもMITライセンスと、まあ非の打ち所が無い。
動作速度は最速の部類。
しいて言えば描画アルゴリズムがZソートのみだったため、ポリゴン欠けを起こしやすいというところ。
BSPソートというのもあるんだけど、せっかくの軽さが台無しになるらしい。
一応、ポリゴン欠けをある程度回避するクラスはちゃんと用意されていた。
あーあと、APIがオリジナルな感じで、他の言語から来た人には使いにくかったみたいです。
今回未来が無くなってしまったのが最大の欠点。
まああと1年は使えると思うし、もしかしたら更新復活もあるかもしれない。
日本人で詳しいのは、何度か出てきてるけどclockmakerさんとか。
PV3Dの機能強化版として拡張して登場して、更新を繰り返すうちに全然別物になったライブラリ。
ライセンスはApache License 2.0。
多機能を謳ってるだけに、色々と便利な要素があるし、PV3Dに次いで事例が多いと思う。
欠点は、多機能故の重さ。
動作速度は最速ではないと言える。
あとAPIがややこしい。多くて。
この重さはGPU対応で何とかなる・・・といいなぁと思ってるんだけど、どうなんでしょ。
ポリゴン数を稼ぐ必要の無いコンテンツでは有用。
日本で詳しいのは、えーと、メインじゃないのかもだけど、note.xさんところが、結構ニュースを追ってくれています。
大きくなってしまったAway3Dをなんとかせにゃならん、ということで1からスクラッチしなおしたようで、素直で軽いライブラリに。
動作速度は最速の部類。
挙動もAPIも、Away3DよりむしろPV3Dに近くて、先祖がえりしたような感じ。
あっさりした感じは僕的には結構好みで、色々実験してみています。
欠点は未完成だということ。
欲しいなーと思う機能が足りなかったり、謎のバグが出たりが結構ある。
Zソートのみで、ポリゴン欠けするので、配置やモデリングでフォローしてやる必要がある。
あとなんか、全然更新されないんですけどどうなってんですか?Away3D本体がGPU対応で忙しいので放っておかれてる?
えーと・・・日本人で詳しい人・・・?
誰か教えて。
ゲームを作ることを前提に作られたバリバリエリートなライブラリ。
他言語の標準的なAPIを搭載していて、AS以外の3D技術者に嬉しい。
また、他ライブラリに無いZバッファをサポートしていて、ポリゴン欠けが殆ど無いのが特徴。
その代わり、動作速度は重い。
・・・と思っていたら、なんとバージョン7.5でZソートアルゴリズムも選択可能になったので、これを選択することでポリゴンは欠けるけど、動作が最速になります。
で、欠点なんですが、ロシア製ということ。
ちょっと前までロシア語オンリーで、英語の質問メールには返事が返ってこないこともあったそうな。
最近は英語の規約も載ってるので、改善されたのかな?
あとライセンスがよく分からないということ。
前のバージョンでは、フリーの場合ずっとロゴが出続ける仕様で、商用に使いたい場合は「要相談」と曖昧なことを書かれていたので、とても仕事で使えない感じでした。
で、最近商用ライセンスが廃止されたんですが、じゃあロゴ消すにはどうすんの?っていうところがまたよく分からない。(メソッドはあるけど、使っていい条件が不明)
規約も結構コロコロ変化しているようで(この記事書くために見にいったら、前見たのと違ってたし)なんか、しっかりして欲しいです本当。
日本で詳しいのは、丸林商店(narutohyper)さん
紹介した感じですが、Alternativa3Dの欠点は技術的なところではなくて、規約がーとか、ライセンスがーとか、日本に紹介文が少ないとかそういうところなので、もしかしたらささっと解決するかもしれません。
個人的にはAway3DLiteにもっと頑張って欲しいところなんですが。
というわけでFlash3Dライブラリ紹介でした。
何かそれ違うよという場合は、twitterとかで教えてください。
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コメント
- 私はこの美しいと有益な記事が私達のために生きることでこの記事の筆者に向かって本当に感謝しています。我々は、ウルの努力に感謝。素晴らしい仕事を維持する。 。 。
私は前に見たことがない、しかし、私はここで偉大な情報を持っている..おかげで..
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よく一緒に入れ、郵便良い。おかげ。私はアップデートをチェックアウトするとすぐ戻ってくる。乾杯